まずはこちらの公式をご覧ください。
「①人柄 × ②これまでの仕事スキル × ③ノウハウ(型) × ④時流(波)」
こちらのメディアでは、マイクロインフルエンサーのなり方、個として立っていくための方法などをお伝えしています。ですがその前に、どうしても先に伝えておかなければいけないことがあります。
それは、
ノウハウばかりを仕入れてきた人は、もっと自分を大切にしてください。
ということです。
多くの人は、「③ノウハウ」の部分に何十万、時には何百万というお金を使ったり時間を投資したりしますが(私もかつてはそうでしたし…)、
そういう”自己投資”をする以前の人生、つまり何某という個人で生きてきたこと、会社員として働いてきた時間の方が、よっぽどお金と時間を使っているはずなんです。
そこを大切にせずに「③ノウハウ」だけを使って一発逆転しようとか、上手くいくだろうと思い込んでしまうのは、あまりに自分の人生をないがしろにした行為だと思うんです。
もう一回、同じこといいますね(笑)
もっと今までの自分を大切にしてほしいと思っていますし、反対にそこを大事にできないままの起業や複業は苦しいです。
これまでの起業塾やセミナーというのは、ノウハウばかりを教える傾向にありまして。
それよりも大切な「①人柄」「②これまでの仕事スキル」「④時流(波)」をあまり伝えてこなかったんじゃないかなって思うんです。
仮に伝えていたとしても、これまでの記事でお伝えしたように、
「ヒエラルキー構造」の仕組みによって、依存先が「会社からインフルエンサー」に変わっただけ、という状態は解決されてきませんでした。
今日はこれまでの「起業」の考え方を再定義しつつ、マイクロインフルエンサーとして立っていくためのフレームワークをお伝えしていきます。
これまでにない形で「社会と接続する」生き方のご提案です。
目次
評価経済では「人柄・人格」が重要になる
今回の公式をもう一度思い出してください。
「①人柄 × ②これまでの仕事スキル × ③ノウハウ(型) × ④時流(波)」
でした。
私が「③ノウハウ」としてお伝えするのは、人を巻き込んでいく方法、周りの人をエンパワーメントしていく方法です。
「エンパワーメント」とは、社会、組織の構成員ひとりひとりが、発展や改革に必要な力をつけるという意味の言葉。
私がお仕事を受注できているのも、このスキルがにあるからだと自分では考えています。
つまり人を巻き込みエンパワーメントできるようになると、マイクロインフルエンサーとして社会に接続し、これまでにない新しい働き方ができるようになるわけです。
でもちょっと待って、と。
このノウハウを学び実行する前に、押さえておくべきものが他に3つあるとお話しました。
その中でもっとも重要なのが「①人柄」です。
これからどんどん評価経済社会に向かう中で、インターネット上では自分の評判が一気に広まってしまう世の中です(Twitter の炎上がわかりやすい例ですね)。
さらにいえば「人生100年時代」を迎え、地方では人が少なくなっていく現象が特に日本では起きている現実がありますよね。
そうなってきたときに「①人柄」がちゃんとしていなければ、これからの世の中では評価されなくなってしまいます。
逆にいうと、ちゃんとやってきた人こそ報われる時代になるとも考えています。
マイクロインフルエンサー流、「人柄」の定義
人柄という言葉を辞書でひくと、「その人に備わっている性質や品格」というような解説がされていたりします。
ですが、私の定義するマイクロインフルエンサー流の「人柄」はこうです↓
人柄が良いとは、「自分の行為に対する意味づけ」ができるということ。
人柄が良い人というのは、とにかく気持ちのいい人なんです。
たとえば誰かのために奉仕をするにしても、そこに見返りを求めないんです。なぜなら自分で自分の報酬を自覚して設定、意味づけができるからです。
すべての慈善行為は「させていただく」という言葉に置き換えられるので、奉仕行動をした時点で自分の中の自己満足は得ているはずなんです。
でもそこにちゃんと意味づけができていない人は、他者からのフィードバックであったり見返りなどを求めてしまいがちです。
これを「期待」といいます。
自分の自己満足のために奉仕行為をしているのに、そこに何かの見返りを「期待」してしまって、それで何もなかったときに他責にしたり、仕返しをしようとしたり、あの人に利用されたとか言い出してしまうんです。
自分のお尻を自分で拭けないうちは、人柄ができているとは言えないんですよね。行為の意味づけを自分でできないうちは、大人じゃない(ってちょっと厳しくてゴメンナサイ!)
でも、だからこそしっかり自分で「意味づけ」をする必要があるんです。
- 何をしたいのか
- どんな状態になりたいのか
- どんな感情を得たいのか
この3つは常に明確である必要があると思っています。
自分の報酬が何なのかを自分で設定できないうちは、無闇に奉仕はするべきではないとも思います。そうでないと、自己犠牲になってしまいますから…。
「私は何も要りません。(自分はめっちゃ辛いけどって見せながら)いいんです。」
っていうのは、一見して美しくみえるかもしれませんが……。
ここはもう、思い切ってぶっちゃけます!(笑)
それは弱者の暴力です。覚えておいてください。
何にも考えない状態で人と関わって、なんとなく自分を気持ちよくさせてもらおうとか、いい気持ちにしてもらおうとか、なんか見返りをもらおうとするとか。
そういうのは、とても卑しい行為なわけです(ああ、ゴメンナサイ。でも正直に言わせてください。。)
なので、もし自分の人柄を磨きたいなって思うのであれば、フランクル氏から生きる意味を学ぶといいんじゃないかなと思います。
「それでも人生にイエスと言う」という本がありますので、ぜひ読んでみてください。
アウシュヴィッツの収容所に入って生き延びた人の本なんですが、これはもう名著中の名著です。
これまでの「仕事のスキル」とは何か?
いま会社員の人たちって「脱社畜」みたいに言われてディスられていますけれど、会社員として働いてきたというのはスゴイことなんですよ! と私は伝えたいです。
よく言われるところでは、目上の人に対する気の配り方や、上座下座などのマナー、メールのやり取りを会社の中で自然に学べる、というのがありますよね?
その一方で、人と一緒にチームで働くとはどういうことか、法人と仕事をするとはどういうことか、どういう意思決定を相手がするのか、というのも学べます。
これを知った状態で独立できるというのは、ものすごいアドバンテージなんです。
これについては、鳥井謙吾さんがラジオでとても素晴らしくまとめてくださっている動画がございます。
お時間のある方は、ぜひこちらを聞いてみてください。
「チーム」としての仕事スキル
動画を見る時間のない方のために、下記へ一部を抜粋した文章を掲載させていただきますね。
法人営業とかの仕事を会社員時代にやってた人とそうじゃない人は、明らかにその基礎知識とか動きが違うんだよね、基本的な立ち回りが。
to B の経験をしたあとにフリーランスになるっていうのは悪くない動き。
to B の仕事をしてないのに新卒でフリーになる人とかはもったいないと思う。
お金をもらいながら社会の研修を受けられるので、2~3年会社員やるのはプラス。失わないとわからない。失ってから価値に気づく。
僕の基礎はリクルートの時の3年半だって本当に思う。それぐらい会社員経験って大きい。
フリーランスが長く安定して食べていくために、もっとも重要なスキルというのは
「人の力を使えるスキル」
自分以外の他人の力、労働力、アイデア、そういう他人のリソースを、自分の仕事のためにうまく使うスキルがいるんですよ。
基本的に自分の収入と働き方を安定的なものにしていくためには、いつでもどんな時でも周りにたくさんの仕事をやっている人がいて、仕事をもらえたり、仕事をその人にお願いできたりして、そういうネットワークが必要。
その時に、誰をどのように使えばこの仕事を成立させられて、自分もちゃんと報酬にありつけるかっていう感覚なんですよ。
フリーランスになると自分でその感覚を磨き続けて「仮想的な組織」を自分の頭の中にもっておかないといけないんだよね。
この動画の中に出てくる「仮想的な組織」という表現がキーワードになると考えています。ネットワークがないとやっていけないというのは本当だと思いますので。
このあと「③ノウハウ(型)」のお話をしていくわけですけれど、このノウハウを活かすためにも「②これまでの仕事スキル」が重要になります。
なぜなら、「人を巻き込む」ための型であり、「周りの人をエンパワーメント」させるための型だからです。
「仮想的な組織」が後々になって必要になるからこそ、今の仕事をちゃんと意識的にやろうとか、もっとうまく人を巻き込んで仕事をしてみようと思えるわけです。
会社のために尽くしてるのに、全然が見返りがないじゃないか!
将来、「仮想的な組織」を運営するためのスキルを今この会社で学べる!
すでに部下やフォロワーがいる人であれば、もっと自発的に動いてもらえるためにはどうすればいいんだろうって工夫するからこそ、日常業務に「意味づけ」ができます。
「意味づけ」ができれば、会社員としての働き方も自己犠牲にはならず、「人柄」も合わせて磨いていけるんです。
「機能」としての仕事スキル
もうひとつ補足というか、当たり前な部分ではあるのですが、
「機能としての仕事スキル」はもちろん大切です。
これからマイクロインフルエンサーになっていくということは、「仮想的な組織」を作っていくということにもなります。
そこで何の役割を果たすのかとなった歳に、みんなが一種の歯車のようにしてプロジェクトが動いていく中、自分ひとりだけが「浮き歯車」になってしまっては意味がありませんから(笑)
そういう意味で、自分にはどんな「機能」としての仕事スキルがあるのかは意識しておく必要があります。
土台がなければ何を学んでもムダ
これまで世の中で伝えられてきた「起業をするためのノウハウ」みたいなものは、ここまでに私が伝えてきた「①人柄」「②これまでの仕事スキル」というのを見ないフリをしてきてしまったんじゃないかな、と思うんです。
(もちろんこれは私個人の見解です)
どんなバックグラウンドの方でも、教えた通りにやれば全員が成功できるっていう言い方をするから詐欺になっちゃうんですよね(そこに意図がなかったとしても、です)。
でも、バックグラウンドはやっぱり必要なんですよ。
実際に私が経験したことでいうと、ある食事会に参加したときに同じテーブルで食事していた「起業のスペシャリスト」の方からオファーをいただいたことがあります。
「コミュニティ作りに興味があるからお話を聞きたい」っていう風に。
でもこれは、1年以上前にある方の相談に親身に乗ったことからつながりが生まれて、こういう機会に恵まれたという話なんです。
似たような経験でいうと、やはりコミュニティ運営のことを詳しく聞きたいっていうお問合せをいただいたのですが、それも遡れば15年前からのつながりがキッカケになっています。
Twitter のフォロワーを1ヶ月で何千人も増やす、みたいな話もありますけれど、あれだって当の本人はこれまでコツコツと積み上げてきて成功してきたバックグラウンドがあればこそできる話なわけです。
だから逆にですよ?
そこをちゃんとやってこなかった人は、今さらノウハウなんて仕入れてもムダですから! っていう話にもなっちゃうわけです。
ノウハウさえあれば誰でも成功できるなんていう「都合のいい魔法の杖」はやっぱりないんですよ。あ、それでも会社員として大成功している必要もないんでご安心ください。
これまであまり目立ってはこなかったけど、だけど地道にコツコツと積み上げてきたという人には「マイクロインフルエンサー」というこの考え方は、ひとつの救いになるのではと考えています。
「①人柄」と「②これまでの仕事スキル」の土台がしっかりしている。
だからこそヒエラルキーに依存しない新しい働き方を手にするチャンスがあるという意味。
ではこのあと、「③ノウハウ(型)」と「④時流(波)」の話をしていくわけですが、続きは「後編」でお伝えしよう思います。
今日はここまでをまとめていきましょう。
本日のまとめ
- 人柄が良いとは「自分の行為に対する意味づけ」ができるということ
- 自己犠牲は、弱者の暴力
- 「仮想的な組織」がキーワード
- 仕事スキルには「チーム」と「機能」がある
- 都合のいい魔法の杖はない
- 積み上げてきたバックグラウンドを活かそう
後編ではいよいよ、マイクロインフルエンサーになるために不可欠な残りの2要素、
- ノウハウ(型)
- 時流(波)
のお話をさせていただきます。
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