こんにちは、株式会社女子マネです。
今日は前回の「マイクロインフルエンサー編」に引き続き、
- 「コミュニティソーシング」
- 「クロスコミュニティ」
という、
これまで言われてきたような「自由な働き方」を、再定義した内容でお伝えしていきたいと思います。
今日もどんどん「常識」をひっくり返していきますね!
目次
コミュニティソーシング
前回の記事で「マイクロインフルエンサー」への道が見えてきたところだと思います。まずはその復習から。
マイクロインフルエンサーとは、行きたいところがあって、そこに対し自ら行動をしている人。その様子を見た人が応援してくれて、注文してくれる人がひとりでもいる人。
そのためには、
ベクトルを言葉にする!
ベクトルを言葉にして目的地を決める!
フォーマットに従って発信する!
フォーマットに従って継続的に発信し続ける!
それに反応してくれた人とちゃんと交流して、人と人との関係を作るということが大切!
ということでした。
今日は引き続き、「コミュニティソーシング」について解説していきます。
まず覚えておいてほしいのが、
ということです。
後述しますが、新しい自由な働き方をするためには「アウトソーシング(外注)をできるだけしないこと」がポイントになってきます。
どういうことか、ちょっと不思議に思う方もいるかもしれませんね。
そういう状況になったら、アウトソーシング(外注)っていう発想はもちろん浮かぶはずです。
でも、そのアウトソーシングを否定する。
どういうことなのか、まずは「コミュニティソーシング」の目的から確認していきましょう。
コミュニティソーシングの目的
本当に口を酸っぱくしていいますけれど、「インフルエンサー」になんてなる必要はないんです。
フォロワー10万人とかを、カリスマ性の低い普通の(私のような!)人たちが目指すのって、戦略が必要だし運もあるし、とっても難しい道です。
話がそれましたね、はい。
ええっと…
で、その時に! ひとりでやっていたら当然手が回らなくなってしまいますよね。
そこで一般的に考えるのがアウトソーシング(外注)なのですが、実はここに落とし穴があります。
いいですか、よく聞いてくださいね。
(耳をかっぽじってもらってもいいですよ!)
私たちが考えるべきは、仕事を楽にするとか、目の前のプロジェクトを成功させるという近視眼的なものではなく、その先です。
自分だけがひとり勝ちをして自由な働き方を手に入れるような「ヒエラルキー構造の中での成功」ではなく、本当の意味で「みんなが勝つ」ような、そんな働き方をする必要があります。
なんで私がそういうことを言うのか……。
もうね、よく考えてみてもください。
従来のインフルエンサーが主催するようなコミュニティや、先生ビジネスが主催する経営塾のようなビジネスモデルだと、フォロワーや受講生を「アホ」のまま置いておくことで集金が成り立つ仕組みになってしまっているんです。
あなたが「マイクロインフルエンサー」としてコミュニティを作ったそのメンバーが「アホ」のままで本当にいいんですか! ってことです。
アホって嫌じゃないですか!?(アホ、アホ、うるさくてごめんなさい!)
お金を払って、いついつまでに情報商材を購入してもらうとか、ボランティアで手伝わせて労働搾取のような状態をつくるみたいな。
でもみんなが目指したいのってそういうことじゃないですよね?
コミュニティメンバーが成長することなく、陳腐化するスキルをリニューアルすることもなく、お金を払ってくれる人だけが周りにいるような状況は、
「人生100年時代」や「企業寿命が7年の時代」の中では共倒れしてしまうじゃないかって私は予想してます。
例えは悪いですが、メンバーを成長させないってことはつまり、
そんなの怖くないですか?!
そこで「コミュニティソーシング」は、
- メンバーの育成やトレーニングをおこなう
- 全体の質を上げ、みんなで自由は働き方を手に入れる
ということを目指します。
コミュニティメンバーに対して仕事を依頼したり、紹介したりすることを通してスキルアップを図っていきます。
これが”アウト”ソーシングだと「お金を使って労働力を買う」わけですから、発注を受けた人はいかに効率よく短い時間で仕事をこなせるかということに注目しますよね。
だってそれが自分の時給をあげることに直結するから。
当然、仕事にかける時間をどんどん短くしたいって思っちゃうわけです。
一方で”コミュニティ”ソーシングはどうなのかというと、
いかに時給をあげるかではなく、
「いかに良い仕事をするか」「相手を喜ばせるか」が出発点です。
それによって「コミュニティ全体がスキルアップしていく」ということは自明です。
だから特に私なんかは「この人は信頼できて仕事ができる」って分かったら他の人にどんどん紹介します。
社長さんに弁理士さんを紹介したり、事業を立ち上げたばかりの人に仕事を紹介したり、動画クリエイターの人に別のクライアントを紹介したり、友達にオススメの勉強会を紹介したり。
こういうのを自分の「コミュニティ」のネットワークの中にいっぱい流すんですよ。
そしたらどんどん成長していきますよね。実績もつくし。
だからといって実力がついたとしても、こちらには身内価格でやってくれるわけですよ。
これって大きいですよね?
- これまではフォロワーをアホのまま所属させて課金させるモデル
- これからは共創プロジェクトでみんなで勝っていくモデル
- アウトソーシングは時給を上げるために効率を優先する人とつながる
- コミュニティソーシングは仲間と成長していきたい人とつながる
しかも「コミュニティソーシング」にはこれのほかにもあと2つ、大きなメリットがあるんです。
プラスアルファの提案がもらえる
「コミュニティソーシング」の前提は、お金が先なのではなく、自分が好きな人を応援したいというところからスタートします。ということは、提案する時にはその人の「120パーセント の提案」をもらえる可能性が高いということを意味しています。
どうでもいい人にはどうでもよく接してしまうけど(え、私だけ?)、好きな人にはとことん尽くしちゃいますよね?(私だけじゃないよね??)
反対に会社員としてイケてない成果しか出せない人というのはどうしているのかというと、「60点ぐらいの精度(名得度)」で仕事をしてしまうわけです。
一生懸命やるのはちょっとバカバカしいなとか、なんでこいつのためにやんなきゃいけないんだって、そう思っちゃう人は120パーセントどころか100パーセントの力を出さないわけですよね。
それに、仕事で120点を出しちゃうとリスクもあると思いませんか?
って(笑)。
報酬は変わらないのに120%でやってどうすんの? ってことです。
何かイヤなことでも頑張れるとか、大変な状況でも責任感をもって動いたり、頼まれてもいない一工夫をしちゃうんです。
そういう稀有な性質の人が結局は会社員として成功しているな~って私は思うんですよね。
とはいえ、私自身が20代の時は「この人のために頑張ろうって」思って、K点越えしたような頑張りをしたことがほとんどなかったんですよ。
※K点とは、スキージャンプでこれ以上飛ぶと危険であるという「極限点」を意味する(wikipwdia より)
でも60点の仕事をしているとだんだん自分の能力の上限も60点になってきて。その中でさらに60点の仕事をするってやっていると…、6割×6割で3.6割になっていって…もう全然ダメでした。
真剣に何かをやったことがないと、自信にはならないんですよね。
そんな中、
だって、この人のために頑張ろうって本気で思える相手に出会えたら頑張っちゃいませんか?
K点越えの仕事をして喜ばせたいって、思っちゃいますよね?(ですよね?)
私もコミュニティに出会って「この人を勝たせたい、主催者のこの人の夢を叶えたい」と思うようになってから、プラスアルファの提案がどんどんできるようになって。
そうやって、120パーセントの仕事ができるようになったら、人生が大きく変わりました。
最初は小さなイベントだったのが、あれよあれよと動員が増えて、最大で130名程の動員を生んだこともあります。
だから私はいつも仕事を頼むときには「この人はこれからどうなりたいのか」とか、そういうことを聞いてあげながら一緒にやるようにしています。
そうすることで、本人も「自分がやりたいこと」の中で仕事ができるようになりますよね。
自分と同じ方向のベクトルがあって、一緒に同じ未来を目指していける仲間だからって、そう思えるから一緒にやっていけるわけです。
「あなたにとって次のステップになるよね」っていうプロジェクトを任せてあげることによって、この人と一緒にいたら自分も成長できるって思ってもらえて、だからずっと一緒にいられたりもします。
それがたとえ無償であっても、一緒に仕事をすればするほどその人の特性とか得意・不得意が見えてくるので「あ・うん」の呼吸で働けるようになります。
すると仕事も、どんどん効率化していくんですよね。
360度評価が可能になる
もうひとつのメリットは「360度評価ができる」ということなんです。
お仕事をする中で、取引相手とか依頼主に対して変なところはふつう見せませんよね。
でも…。
例えば「こういう合宿を主催する人がいるから、一緒に行って手伝おうよ!」って仲間を誘うとしますよね。
するとそこには利害関係がない人たちがたくさんいて、その中でどういう振る舞いをする人なのかっていうのも自然とわかるんです。
もちろん、360度評価でチェックするために仲間を合宿とかに誘うわけではありませんよ(笑)。
こういう風に、ゆる~くいくつかのコミュニティを持つんです。
「ここは心の砦のグループ、こっちは将来の投資のためのグループ」みたいに。
私の場合も「出版グループ」があったり、「結婚式プロジェクト」を手伝ってくる人がいたり、「来年の目標設定をする仲間」とか、「同世代を応援するグループ」があったり、そんな風に分かれてます。
これは「コミュニティソーシング」を実践するコツでもありますね。
複数のコミュニティグループを運営していると、3つ4つとかぶって参加してくれているメンバーとかも現れるわけで、そういう人たちとはたいていいつも一緒にいたりします。
この「ゆるくつながる」という状態が「コミュニティソーシング」の肝なんです。
コミュニティソーシング、依頼の仕方
こうやってお話をしていくと必ず聞かれるのが「コミュニティソーシングの依頼の仕方」です。
アウトソーシングの外注とちがって、必ずしも「お金」が発生するわけではないので、逆にどうやってお仕事を依頼したらいいのかわからなくなるんですね。
それに対して私の回答は、
ということ。
普通に人を集めようとすると、ヒエラルキー構造ありきで自分が先生になる形で集めてしまいがちです。
でもそうじゃない。
そうじゃなくて、感覚は、「タクシーの相乗り」なんですよ。
あなたもあっち方向の未来に向かうんですよね? 私もそうなんです。じゃあ一緒に乗っていった方が都合いいよね、みたいな。
それにタクシーの相乗りをするときに「私が先輩だからね!」ってやってしまったら、その分だけ多く払わなきゃいけないじゃないですか(笑)。
そうではなく、もっとフラットな関係性で「コミュニティソーシング」をしていきます。
これがね、お金の世界にどっぷり浸かっていると見えないというか、「なに言ってるの?」になってしまう。
終わらせるっていうこと。
お金の言葉って関係を切る言葉が多いんですが、「コミュニティソーシング」もお金の関係になってしまうと縁が切れやすくなってしまいます。
でも反対に、「おかげ様で」とか「友達」っていう関係性だと終わらないじゃないですか。
見ている世界、これまでの思い込みというフィルターを外す必要がありますね。
それに、私にとって魅力がない人の形容詞が「金(カネ)しかもってない」っていうのがあるんです。
なんか寂しいな~って。
採用とかにしても、お金だけ出していても良い人材が集まらなくなっているとか、そういうのを聞くようになった気がするんです。
だからこそお金の関係で受発注するアウトソーシング(外注)ではなく、「コミュニティソーシング」がより重要になってくるってわけです。
そのためにもずっとゆるくつながり続けながら、自分がどこから来て何に向かっているのか? っていうことを発信し続けて、それいいねって思ってくれる人を増やすことが大切です。
これはキーワードですね。
相手のベクトルを知って任せる。ヒエラルキー関係ではなくフラットな関係を作る。
クロスコミュニティ
最後の提案は「クロスコミュニティ」です。コミュニティ同士を交わらせるって意味です。
どういうことかといいますと、オンラインサロンなどのコミュニティを運営している人たちの多くは、
「サロンのメンバーが100人になったんだけど、これを1000人にするにはどうしたらいいの?」
という発想を持ってしまいがちなんです。
ヒエラルキー構造を作ってメンバーをアホにしたまま課金だけをしていくなら話は別ですが(アホアホ連発しすぎですね!)、
メンバーのみんなを大切にして、みんなで「自由な働き方」とか生き方を目指すのだとしたら、それではダメなんです。
「いや、1000人になったらその熱量なくなるよ!?」って話なんですよ。
人が安心して過ごせて、メンバーの特徴や個性をそれぞれが把握できる人数って150人ぐらいなんです。MAXでも。イメージは一学年くらいの人数。
もうそれ以上になると、顔見知りで安心安全な環境じゃなくなって、もうそれはパブリックやん! ってなるんですよ。
だからもしコミュニティの中の質を高めていきたいのなら、
・ちゃんと顔が見えて
・この人たちはこういうことを望んでいる
っていうのをサロンオーナー、コミュニティオーナーがちゃんとわかってる状態が望ましいんです。
そうやってコミュニティの質をキープしつつ、ほかのコミュニティと交流することによって、コミュニティの中の安全性を保ったまま人脈を広げていったりできるわけです。
これがクロスコミュニティですね。
クロスコミュニティの目的
では改めてこの「クロスコミュニティ」の目的は何か? という話をします。
ひとつは新しい人に出会うため、人脈を広げるため、影響力を広げるためです。
「クロスコミュニティ」のいいところは決裁者になれるということです。
会社員の人が「私はどこどこの会社の営業です」っていう感じで人に会うだけだと「ふ~ん」なんですけど(私は営業をしてきたのでこういう経験をいっぱいしてきました!)、
「○○コミュニティのオーナーをしてます」っていう感じで人に会うと、相手から引き出せる情報とか見られ方が全然かわるんですよね。
こういう決裁者の立場で人に会うと何ができるのか、っていうのを体験した方がいいんです。
上司とか、誰に確認をすることなく、「自分が決められる」という立場で交流していくっていうのは、
もし会社の中でプロジェクトリーダーになったり、もしくは独立して経営者になった時にも絶対に役に立つんですよね。
コミュニティの長であるってことが自分をティーアップしてくれるので、本当の意味で責任を取るということとか、チャレンジするっていうのができるんですよ。
そしてもうひとつの大切な目的が、
ということなんです。
いや、だって、やっぱり自分だけじゃなかなか最初から150人を満足させたり、その人達が成長できる仕事をつくるなんて出来ないですよ(笑)。
それにこれは、コミュニティリーダーが教祖的なポジションに立つとか、そういう話でもありません。
私たちはまず「マイクロインフルエンサー」になって、「コミュニティソーシング」をしていきます。
その中でメンバーをアホのままにせず成長させて、同時並行で「クロスコミュニティ」をさせていく。
それによって、リーダーとしてほかのコミュニティオーナーとの人脈を広げていく。
そうすることでますます「コミュニティソーシング」をする機会が増えていく、という理屈です。
- まず「マイクロインフルエンサー」になる!
- コミュニティーソーシングをしていく!
- 同時並行でクロスコミュニティしていく!
- ますますコミュニティソーシングできる!
- みんなで勝てるコミュニティになる!
「自由な働き方」のゴールは何か?
- マイクロインフルエンサー
- コミュニティソーシング
- クロスコミュニティ
これらを実践できるようになることで、いよいよあなたは「お金からの解放」「既存の権力構造からの自由」を手に入れます。
考えてもみてください。
主軸となる自分たちのプロジェクトがあって、一緒に活動しながら成長を応援しあえる仲間がいて、困ったら相談できる人も30人ぐらいいるわけです。
仮に、今の仕事がツラいな~ってなった時に、ほかの仕事で食いつないでいくことだってできます。SOSを出したら「じゃあこれ手伝ってみない?」って呼んでくれる人が絶対にいる。
助けを求めたら、なにかしら仕事はあるっていう関係性が育っていれば、自分たちの活動を今すぐお金にする必要っていうのも、そもそもなくなります。
コミュニティへの参加の仕方を変え、自分でもコミュニティを作れるようになり、旗を立てて「この指とまれ!」ができるようになる。
インフルエンサーを目指さなくても「自由な働き方」を手にすることができますし、むしろそういうところを目指すと「ヒエラルキー構造」から抜けられなくなるばかりです。
これは、インターネットを通じて単発・短期の仕事を請け負うような働き方とも全然ちがいますよね。
「ヒエラルキー構造からの集金モデル」という大きな課題を残したままの「自由な働き方」という幻想は、
- マイクロインフルエンサー
- コミュニティソーシング
- クロスコミュニティ
という3つの実践によって、
「お金からの解放」「既存の権力構造からの自由」を手にし、真の意味での「自由な働き方」を実現することができます。
そういうお話をここまでしてきました。
まずはあなたも「マイクロインフルエンサー」を目指すための「発信力」から身につけていきませんか?
インフルエンサーを目指すと「ヒエラルキー構造」に巻き込まれる可能性が高くなります。しかしマイクロインフルエンサーになることで、「お金からの解放」「既存の権力構造からの自由」を手にし、真の意味での「自由な働き方」を実現することができるのです。
3月に自由な働き方・コミュニティソーシングについてのセミナーを予定しております。お楽しみにしてください♪
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